東京五輪選手村交流施設『ビレッジプラザ』使用木材を自治体から無償で募集、批判は意義を考えてからに

2017年7月27日

ニュースの要点

  • 選手村に建設される家族交流用仮設施設「ビレッジプラザ」用木材を自治体から無償で提供してもらう
  • (最大)45の自治体からの提供を受ける
  • 製材なら木材の種類は問わない
  • 木材には自治体名を銘記できる(木材見本市的な意図)
  • 開催後はオリンピック選手村に使われた木材として、提供してくれた自治体が活用(木材には出場選手のサインがなされるかもしれない)
  • 昨年6月の建築士連合会提言からの既定路線

 

組織委員会が金を出すと「オールジャパンで開催されるオリンピック・パラリンピックの象徴」という意義が薄れてしまう点は留意が必要。

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ビレッジプラザとは


http://kenchikushikai.or.jp/data/news/2016-06-23-2.pdf

 

ビレッジプラザは、選手やチーム関係者の他、メディアやVIP、ゲストなどが利用する施設。選手村(中央区晴海4・5丁目、面積約44㌶)の整備エリアの一角である晴海4丁目の約1・3㌶に仮設施設として建設する。敷地の半分を車寄せなどのスペースに充て、残る区域に木造平屋一部2階建てで延床面積約6000平方㍍の建物を新築する。郵便局やコンビニエンスストア、理容室、劇場、カフェ、情報オフィス、救急ステーションといった選手村での“生活”に必要な機能を配置。国内産の木材をできるだけ活用し、日本の伝統・文化を体感・発信できる施設とする。
五輪組織委 ビレッジプラザ基本設計は日建に(建通新聞 2016年10月12日(水)16時51分配信)

日本建築士会連合会(士会連合会、三井所清典会長)は、2020年東京五輪の選手村(東京・晴海)に整備する選手やその家族の憩いの場となる仮設施設「ビレッジプラザ」の木造化を求める提言をまとめた。木材を積極的に採用する新国立競技場や他の競技施設のデザインコンセプトと足並みをそろえ、日本古来の木の文化を世界に発信するとともに、地球環境重視の運営を国内外にアピールできると強調。五輪後は解体して全国に移設し、レガシー(遺産)を伝えることにも一役買うとした。

建築士会連合会/五輪選手村ビレッジプラザの木造化を提言/環境重視を世界にアピール[建設工業新聞2016年6月21日2面]

昨年提言された内容

オリンピックビレッジプラザその他の仮設建築の木造化に係る提言(公益社団法人 日本建築士会連合会2016年6月13日五輪担当相、15日組織委員会)

以下、すべて提言より転載

「ビレッジプラザ」で使われる「木材」の調達と活用

木造ビレッジプラザは各地の木材、工法で構成された木ボックスで作られます。

2020 年より前に各都道県 ( 官公庁・商工会議所・地元企業など ) の協力を得て、各地の特
色を出した木ボックスを建築します。
木ボックスは日本各地で作られた後、2020 年オリンピック・パラリンピック
に間に合うように東京に輸送されます。
日本全国の力を合わせて作られる木ボックスとビレッジプラザは、
オールジャパンで開催されるオリンピック・パラリンピックの象徴であり、
日本全体の絆の証となります。
木ボックスは地域に戻す他に、都内で地域のアンテナショップとして利用する道もありま
す 各地の木材で作られた木ボックス、ビレッジプラザそのものが日本全国の木の見本市と
なります。
オリンピック・パラリンピックのレガシーを纏った木ボックスは期間終了後は
木ボックスが作成された地域に戻されます。
ビレッジプラザの主構造として使用される木ボックスにはオリンピック・パラリンピック
のレガシーが刻まれます。出場選手のサインもなされるかもしれません。

工法

基本的にはボックスの四隅に柱を建て、柱の間に木パネルを落とし込む工法計画とします。
この工法システムを採用することにより、一般的な木造住宅の構造用金物を使用する事が出来ます。
木パネルは CLT や合板など、各地域にあった工法で作られます。

輸送

木ボックスの大きさは基本的に幅 3.6m、奥行 2.4m、高さ 3m とします。
これは運動会に使うテントなどと同じサイズで、長距離輸送に適したサイズです。
木造ビレッジプラザは単一の木ボックスで多様な空間を作る提案です。

ネットの反応

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