「学習塾スタンダード暴言問題」テレ朝モーニングショーと元の音声書き起こし

2017年7月20日

 

テレビ朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」で7月17日に取り上げられた「個別指導学習塾スタンダード暴言問題(SCホールディングス運営)」の流れと、発端となったA君が録音した個別指導学習塾専務との会話をテキストに起こしました。

あらましは↓

学習塾SCホールディングス専務が内定者を恫喝して辞退に追い込む、さらにセクハラ事案も

 

スポンサーリンク

 A君が受けた暴言と報道まで

学習塾スタンダードに入社が内定していたA君が、面談の際に専務に暴言を受け、内定辞退に追い込まれたことはネットニュースサイト「My News Japan」で7月7日に取り上げられました。

⇒「殺すぞ」「ふざけんな貴様コラァ!」専務が内定者面談で恫喝、元九大生の1年を棒に振らせた個別指導塾スタンダードのブラック指導(My News Japan

 

A君は九大卒業見込みで内定していたA君が暴言を受けたのは昨年11月の内定者面談でのこと。

スタンダードの山崎専務取締役と初めての面談で、態度が悪いと指摘され、続いて恫喝されました。

この会話を録音していたA君はMy News Japanに音源を提供。

今年5月上旬に取材を受けました。

My News Japanはスタンダードにも取材を申し込んだところ、和解が成立したので応じられないと断られたとのこと。

スタンダードに取材はできなかったものの記事の公開に踏み切りました。

 

A君が提供した音源

My News Japan記事より

山崎専務:なめてるように見えるよ

A君:ナメてるように見えるってことですか?あ、は

山﨑専務:その受け答えのお前の横着(おうちゃく)い対応、なんだこの野郎って言ってんだ。すみません。改善します。それ以外にお前にはないぞ

A君:はい、わかりました

山﨑専務:お前次やったらぶっ殺すぞ、この野郎。誰に対して口聞いてるのか分かってんのか。ねぇ

A君:はい

山﨑専務:???ハイ、ハイ、ハイって。ほんとイラッとさせるね

 

テレビ朝日の羽鳥慎一モーニングショーの流れ

この件を取りあげた7月17日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」の流れ。

  • A君の提供した音声とインタビュー
  • スタンダード社長と、暴言を吐いた専務のインタビュー
  • 元社員・社員による、横行しているパワハラや暴力についての証言

 

 

内定者A君のインタビュー内容

■面談を録音した理由

A君:職種を決めるっていうその後の人生にかかわる大きなことなので、聞き逃しがいようにという意味で録音していました。

 

■A君の推測する、専務が暴言をはいてせめられた理由

A君:専務いわく。「そのお前の持っている雰囲気自体がイラっとさせるから」と、言われたんですよ。面談中に。もう自分の持っている雰囲気自体イラっとさせるということは、もうどうしようないなぁといううふうには感じてましたね。

 

■内定後、専務の言動に不信感を抱くようになり、反抗的な態度を取ってしまった

A君:僕が感じたのは専務がそういう暴言を吐いてしまったから、心を閉ざしてしまったというふうに(自分では)思っています

 

放送されたA君の音源

A君:最初入ったら教室長(責任者)になれるんじゃないんですか?

専務:全員じゃないよ

A君:あ、そうなんですか

専務:3年くらい教室長やってないやつもいるよ

A君:あ、そうなんですか。

専務:そうだよ

A君:あー

専務:何でお前、そんな受け答えがなめてる感じがするの?

A君:え、なめてますか?

専務:うん、その受け答えも、その横着い態度、お前何だこの野郎ってんだよ。「すいません、改善します」。それ以外にお前(の答え)はないぞ

A君:はい。分かりました

専務:お前、次やったらお前本当にぶっ殺すぞ、この野郎。

 

専務:分かってるわけ?お前をダメだって判断する権利を持ってる。使えるか使えないかの判断するのは俺だから。お前、俺がダメだっていったら、お前は教室長になることは一生ないよ。ずっとコールセンターだよ。

 

■山崎専務がA君の髪が長いことを注意した後

A君:髪、長いですか?

専務:なげーよ。(A君の髪は)耳に掛かってるだろ

A君:はい

専務:(専務の髪は)耳掛かってないやろ

A君:そんぐらい短くですか?

専務:当たり前だよ、お前。「あ、長いですか?」。ふざけんな! 貴様、コルァ

A君:はい

専務:お前馬鹿にすんのもいい加減にしろよ

A君:いや、その、まぁ、はい

専務:ふざけんな!貴様、コラァ。お前いい加減にしろよ貴様。お前ずっとこらえて何とかしたろうと思っとったけども。もういらん。もう帰る。終わり。

 

会社の説明

テレビ朝日のインタビューに応じたのはSCホールディングス(学習塾スタンダードの持ち株会社)の吉田知明社長と暴言をはいた山崎寿志専務。

 

専務:態度が悪いんですよ。頭いいんですけど。人を小馬鹿にしてるんですよね。これを修正していかないと、さすがにいかんなっていうのはありました

記者:今まであのぐらいの言葉を使ったりすることはこれまではなかったということですか?

社長:私も音声データをお聞きしましたけれども、山﨑(専務)があそこまで怒るのは珍しいです。めったににあることではありません

 

■会社側は反省すべき点もあったと認める

社長:行き過ぎた指導だと思います

専務:と思います

社長:それで不愉快な思いをされた方がいらっしゃる分には、私からおわび申し上げます

 

(A君と会社の間で和解が成立し、A君が内定を辞退したとナレーション)

 

A君以外の被害

元社員のインタビュー

■元社員Bさん

Bさん:周りの人とかはやっぱり怖いっていうことだったりとか、3月の末にある直前の内定者研修のときとかに、社是を覚えてこいというのに対して、(覚えていない内定者が)めちゃくちゃ怒鳴られたりとか、あとは軽く叩かれるとか殴られたとか

 

■元社員Cさん 社是を覚えてくるように言われ、テストをさせられた

Cさん:私はその社是テストで句読点を1個だけ抜かしちゃったんですよ。抜かしてしまって、あの専務に「お前なめとんのかと。ふざけてんのやろ。帰れと。辞めろと」。

Cさん:私を含めて新卒の人間、当然ながら働きたいわけですよ。働かせてくださいと。(山崎専務が)「じゃあ分かったと。並べと」。4人、ガっと並べられて左から端にビンタでパーンと。平手打ちで

 

現役社員

現役社員:去年、一昨年かな。本当に自殺の一歩手前まで行きましたから、教室長が。良い方に目をつけられたら出世するし、変なふうにつけられたら変なところに飛ばされます。徹底的ないじめだと思いますよ。その辺のいびり方がしつこいです

 

会社側はハラスメントが理由で退社した社員はいないとする

■殴った?

専務:まぁ殴ったとか、はたいたかどうか分かんないすけど。気合いを入れたとかはある。外から見てる人が誤解をとったっていうことはあるかもしれません

社長:山﨑のキャラクターだと思います

 

■どういうキャラクター?

社長:アクが強くて。押しが強くて。そういう圧力を与える印象を持っているのが原因だと思っています。

 

■暴言というのが、これまではなかった?

社長:もし仮に山﨑から暴言を受けたと感じられる方や、暴力を受けたと感じられる方がいらっしゃのだったら、私も含めておわびしたいと思いますので、ぜひ申し出てください

 

■今までは、そういう方はいらっしゃらなかった?

社長:申し出がないので、対応のしようもないですから

 

■今後の対応は?

社長:再発防止に…

 

■再発防止に関しては、どうですか?

社長:一番の原因は、やはり面接のときにいいことを言って、内定がもらいたいから、非常にいい態度で面接のときに来られて、内定をもらうと態度が豹変されるような方が中にはいらっしゃるので、そういう内定のミスマッチを防ぐことがまず第一だと思いますので

 

■根本的な解決策、対応策になっていないように思えるが

 

社長:ですし、もう山﨑にもそのような言動をしないように、厳重に注意いたしますし、そのようなことが起きないように私が監督いたします

 

スタジオでのコメンテーターの反応

A君が録音した音声データは行き過ぎだったと認めているが、そのほかの暴行やパワハラについては現時点では否定という塾側の認識を説明。

 

石原良純:熱血指導というのが昔ありましたよね。それだとする言い分もあるだろうし、恐怖に感じる受けとめ方もある。ただ弱い立場と強い立場があるわけで。立場が違いますから。ただ僕なんか聴いてて、A君のほうも売り言葉に買い言葉みたいなところがあって、自分でも話し方がちょっと横柄になった部分もあるってことを認めている。2人の会話がものすごく、なんて言うんですかね大人がこれから仕事をしていく上での会話なのかなっていう。両者ともに何か幼い感じがしたんですよね。

羽鳥慎一:確かに企業側と内定者の会話ではないなという感じがしましたね。何か、喧嘩腰になってるっていう、両方とも

石原:部活なのか、何て言うんですかね、企業人としての会話とは思えなかったですよね

羽鳥:企業側の、しかもこういった会社、塾ですけども。(弁護士の住田に対して)専務が「殺すぞ」というのを学生に言うのは、これはやっぱりダメだなと

住田裕子:学生であれ企業内でこの「殺す」という言葉は、完全な刑事責任を負うような脅迫の文言なんですね。ですからこういうのは、どんな場面であっても本来使っちゃいけないことだと思うんですね。それに対して、企業側ではなく学生さんが、いろんな形で一応平身低頭してるのは相手が人事権を持ってる、これから仕事をしたいという弱い立場だからこそ、ああやって下手に出てるんであって、要するにパワーを持ってる人のハラスメント。それも一番悪質な刑事責任に近いようなところの、パワハラ、私は悪質だと思いますね

羽鳥:普通の企業でも問題なんですけど、学習塾という子供に勉強を教えるところというのが、またひとつ問題なのかなという

玉川徹:専務って人事権を当然持ってるんですけど、専務と平社員で人格的にどっちが上というのはないわけですよ、ただ、社会的な会社の中の役割として、専務と内定者の違いがあるだけで、誰かに対してああいうふうなことをしゃべっていいような立場では、専務だろうが誰だろうが、ないですよね。多分言えば分かるんですよね、あんな言い方しなくても

羽島:そうですね。あんな言い方しなくても

玉川:今回ああいうことがオープンになってしまって、たとえば僕だったらこういう会社には入りたくないですけどね

 

石原:入ってしまって実際に現場で働いてる人は、そういう人が上司にいるという大変さというのがあるでしょうし。これが見てて正しいのかというと、どう考えても正しいあり方ではないと多くの…

住田:正しいか正しくないかの線引きというのは、だいたいこういう方々は、躾とか教育とか指導って言うんですね。これDVにもよくあるんですけど、夫から妻に対する躾だと。実際は自分の腹立ち、カチンと来たから怒ってる、それなんですね。まあそういう意味では感情の発出なんですね。ですからこれを見ていて聴いていたら、あの言葉遣いとか鋭さは、やっぱり指導とかそういう形では弁明できないような、私は違法な行為だと思いますね。

羽鳥:感情の吐き出しなのかなという感じはしますけれども

玉川:今回取材に応じていただいてモーニングショーとしてはありがたいんだけども。専務さんのあの態度を見ていると、今回の件に関して、会社としては大きな損害だと思うんですよね。こういうふうなことが出るってことは。ただ、それに対して何か不機嫌そうにも見えるし、何か謝罪とかそういうふうな部分というのは、あまり感じられないなと感じたのは僕だけなんですかね?

羽鳥:ご本人の中での意識というのが、ちょっと平均的なものと違うのかなというところが

玉川:何も悪いことしてませんよっていう感じの回答に見えましたけどね

 

■最近の傾向として、パワハラの証拠として音声記録が用いられるのが常套手段となっているとの解説

羽鳥:

住田:パワハラって広い概念ですけど、脅迫的な場合は刑事責任、脅迫罪という形になりますし、暴行罪、殴ってケガしたら傷害罪になる。その下であったとしても、民事的な不法行為、慰謝料の対象になりますし、通常上場企業は、こういうパワハラに関してはコンプライアンス規定を持っていて、会社内での懲戒処分というのもあるぐらい。やっぱりパワハラというのは今は許されないときに、ああいうような態度というのは普通の上場企業だとありえないし、あってはならないと思いますね

 

学習塾SCホールディングス専務が内定者を恫喝して辞退に追い込む、さらにセクハラ事案も